« アナリストの喫茶店② | トップページ | アナリストの喫茶店③ »

基本的なお話

こんにちは。資格月太です。

今回は、リターンとリスクプレミアムについてお話しようと思います。
リターンとは、期待収益率ともいい、将来期待されるであろう利益率をいいます。ファイナンス上は、収益率も利益率も同様に扱う場合が多いです。
利益率は、利益を投資金額で割ったものをいいます。例えば、定期預金に100万円預け、1年後に5万円の利息と100万円の元本が返還されたとしますと、5万円÷100万円で利益率は5%となります。また、株式の場合ですと、A株式100万円分を購入し、1年後に5万円の配当を受け取り、受け取った後すぐに売却して110万円の資金を受け取ったとすると、利益率は、{配当5万円+売却益(110-100)}÷100万円=15%となります。この場合の利益率は現在から期待される1年後の利益率であるので、期待利益率あるいは期待収益率といいます(一般的には期待収益率)。これがリターンです。

次にリスクプレミアムの概念を。前回、リスクの概念をお話しました。リスクは将来変化する可能性のことでしたね。ファイナンスの世界では通常、リスク回避的投資家を前提とします。この投資家は、リスクを嫌う人です。仮にリスクをとったならば、それなりの分け前をよこせという人をいいます。また、同じリスクの商品(例えば株式など)が2つあった場合にはよりリスクが小さいほうに投資をする人をいいます。
この人は、仮にリスクをとったとすると、変わりに分け前よこせといいますが、この分け前のことをリスクプレミアムといいます。
また、リスクがゼロにも関わらず、リターンが得られる資産を安全資産といい、そのときのリターンをリスクフリーレートといいます。例えば、日本の国債を100万円で購入したとすると、日本が倒産することはまずありえないので、1年後に一定の利回りを確保することができます。0.1%とか0.5%とかです。全くリスクのない状況でも受け取れるリターンは、時間が経過することによる利回りのことであり、これをリスクフリーレートといいます。
また通常、リスクプレミアムはリターンの構成要素です。大まかにいうと、

リターン=リスクフリーレート+リスクプレミアム

という式が成立します。リスクがゼロのときの時間に対するリターンとリスクを1単位負うことによる追加的なリスクをリスクプレミアムといいます。

例)そこで~
A株式とB株式のリターンがそれぞれ5%と10%であった場合、どちらがリスクが高いだろうか?
正解はB株式である。

A株式のリターン(  5%)=リスクフリーレート+A株式のリスクに対するプレミアム
B株式のリターン(10%)=リスクフリーレート+B株式のリスクに対するプレミアム

リスクフリーレートは一致するので、上式を整理すると、

B株式のリターン(10%)-A株式のリターン(  5%)
=B株式のリスクに対するプレミアム-A株式のリスクに対するプレミアム

したがって、B株式のリスクのほうが大きいことが分かります。

|

« アナリストの喫茶店② | トップページ | アナリストの喫茶店③ »

証券アナリスト勉強法」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 基本的なお話:

» 証券アナリスト [就職や転職に有利なお得な資格事典]
資格・転職・就職に有利な証券アナリストの情報を満載しました [続きを読む]

受信: 2008年2月 8日 (金) 22時52分

« アナリストの喫茶店② | トップページ | アナリストの喫茶店③ »