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職業倫理シリーズ NO.13

7.未公開の重要な情報の利用の禁止等

基準7(1)  会員は、証券の発行者との信任関係その他特別の関係に基づき当該発行者に係る未公開の重要な情報を入手した場合には、これを証券分析業務に利用し、または他の者に伝えてはならない。

〔趣旨〕
 会員自身がインサイダー(内部者)である場合又はこれに準じる立場にある者として未公開の情報を入手した場合の規定である。証券投資に関する情報がすべての投資家に公平に開示されず、内部情報を入手した一部のものだけがそれによって利得を得ることになれば、証券取引当事者間の公平を損なうのみならず、公正な証券価格の形成を妨げ、一般投資家の証券市場に対する不信感を招き、証券市場の健全な発展を阻害するため規制。

〔留意点〕
 未公開:一般の投資家が知らない状況をさす。
〔事例〕
・ A社に勤めるaさんが、顧客であるB社のM&A計画を知り、同じく顧客であるC社へ未公開情報として提供する行為。

基準7(2)  会員は、証券の発行者に係る未公開の重要な情報を入手した場合において、その情報が信任関係その他特別の関係に基づく義務または法令もしくは関係諸規則に違反して伝えられたことを知りまたは知りうべきときは、これを証券分析業務に利用し、または他の者に伝えてはならない。

〔趣旨〕
 会員がインサイダー(内部者)である場合又はこれに準じる立場にある者以外で未公開情報を入手した場合の規定である。証券投資に関する情報がすべての投資家に公平に開示されず、内部情報を入手した一部のものだけがそれによって利得を得ることになれば、証券取引当事者間の公平を損なうのみならず、公正な証券価格の形成を妨げ、一般投資家の証券市場に対する不信感を招き、証券市場の健全な発展を阻害するため規制。

〔事例〕
・ 友人が行っている会社が大手企業との事業提携などの契約に関し、友人と食事した際に聞き、自己が管理するファンドに当社の株式を組み込む場合。
・ 友人である新聞記者からM&A情報を入手し、自己が管理するファンドにM&A先の株式を組み込む場合。

基準7(3)  会員は、証券の発行者に係る未公開の重要な情報を発行者から直接入手した場合において、その発行者が当該情報を公表することが適当と判断されるときは、発行者に対しその公表を働きかけるよう努めるものとする。

〔趣旨〕
 会員が基準7(1)や(2)の規定があるため、仮にインサイダー情報を入手してしまった場合に、投資レポートなどを発表することが困難になってしまう。そこで、発行者に対し、インサイダー情報の早期開示を促すことにより、他の投資家との公平性を保つために当該規定がある。要するに情報の格差を早期に是正される趣旨である。

〔留意点〕
 公表することが適当と判断される:取締役会などにより既に発行者の意思決定が確定しており、公表可能な状況になっている場合。

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