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職業倫理シリーズ NO.4

2.忠実義務と注意義務(基準5(1)(2))

(1) 忠実義務

基準5(1)において、「会員は、証券分析業務を行うに当たっては、顧客その他信任関係にある者の最善の利益に資することのみに専念しなければならず、自己および第三者の利益を優先させてはならない。」と定められている。
人間は自分がかわいい。そのため、顧客の損失となるが、自分の利益になる状況があったとき(これを利益相反という)、自分の利益を追求する可能性が高い。そこで、職業的な専門家には忠実義務という「自己の利益を優先してはいかん!!」という義務を設け、それに違反したら罰則としているのである。

(2) 注意義務

基準5(2)において、「会員は、前項の業務を行う場合には、その時々の具体的な状況の下で、専門家として尽すべき注意、技能、配慮および勤勉さをもってその業務を遂行しなければならない。」と定められている。
人は何かの行動をとるとき、注意を払いながら生きている。例えば、車を運転するときや横断歩道を渡るときなどである。では、他人の物を保管する場合はどうか。他人の物などを保管する業務などに従事している者が注意するときの「注意」は、他人の物だから適当でいいやといってしまっては、依頼者からの信頼を得ることができない。そこで、自分の物と同様に同じ注意を払って業務を遂行しなさいという規定が民法上の「善管注意義務」といわれるものである。
そこで、諸説はあるが、この民法上の善管注意義務を職業的専門家である証券アナリストに当てはめたのが、当規定である。

(3) 伝家の宝刀

(1)及び(2)は、すべての規定に直接的・間接的に通じている。そのため、証券アナリスト2次試験で分からないことがあったら、怪しいと思う箇所を列挙して、この忠実義務又は注意義務に違反しているとすればよい。

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